ビジネス会計検定 編

ビジネス会計検定とは何か
ビジネス会計検定試験とは、財務諸表の理解力を養う検定試験です。財務諸表が表す項目・数値を理解し、財務諸表に関する知識・分析方法を身につけられます。
「ビジネス会計検定試験」の概要を、公式情報をもとに整理しました。
すべて大阪商工会議所の公式サイトおよび関連資料に基づいています。
ビジネス会計検定 概要
対象者(初心者・実務者向け)
- 初心者向けにも対応:簿記の知識がなくても受験可。会計未経験でも「財務諸表を読む・分析する」基礎を学びたい方に適しています
- 実務者にも有用:営業、企画、財務・経理担当者、経営者、投資家など、ビジネスで財務情報を活用する方に力になる資格で
難易度
- 3級:基本的な財務諸表の読み方・構造理解、基本的な分析力を問う入門レベル
- 2級:連結財務諸表・会計法規に関する知識や応用的分析(損益分岐点分析など)を扱う中上級レベル
- 1級:論述式を含む高度な会計・企業価値分析・内部統制などを扱う上級者向け。
出題範囲(級ごと)
3級(到達目標)
- 財務諸表の構造・読み方
- 基本的な財務分析(成長性・安全性・収益性・1人当たり/1株当たり分析など)
2級(到達目標)
- 会計制度・法令、連結財務諸表
- 応用分析(セグメント情報分析、キャッシュフロー、損益分岐点、株価分析など)
1級(到達目標)
- 会計情報全体(ディスクロージャー・連結諸規程等)
- 論述式対応の高度な財務分析および企業価値評価など
試験方式(オンライン/会場)
- 会場受験のみ:指定都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡など全国主要都市)にて年2回実施(1級は3月のみ)
- オンライン受験には対応していません。
合格基準
- 3級・2級:マークシート方式、100点満点中70点以上で合格
- 1級:マークシート+論述式、200点満点中140点以上、かつ論述式で50点以上得点で合格。なお、不合格でも120点以上なら「準1級」認定あり
費用
- 受験料(税込/2025年時点):
- 3級:4,950円
- 2級:7,480円
- 1級:記載なし(別途公式サイト参照)
- 教科書・過去問集(別途購入):
- 3級公式テキスト:約1,870円
- 2級公式テキスト:約2,530円
- 過去問題集など追加教材もあり
主催団体
- 大阪商工会議所(正式には大阪商工会議所企画検定試験)主催・運営 。
資格の活用シーン
- 履歴書への記載:知名度は簿記検定ほどではありませんが、企業分析や会計リテラシーを示す資格として一定の評価あり。
- 社内評価:経理・管理部門や営業企画職で、財務への理解力向上や社内信頼を高める手段になります 。
- 自己啓発/キャリアアップ:財務分析力や企業価値理解を学ぶ自己啓発に最適。投資・経営判断・業界理解に役立ちます。
📋 概要まとめ(表形式)
項目 | 内容 |
対象者 | 会計未経験者〜実務者まで広く対応 |
難易度 | 3級:入門/2級:中級〜上級/1級:上級 |
出題範囲 | 財務諸表の読み方から高度な分析まで(級により異なる) |
試験方式 | 会場受験(オンライン非対応)、年2回(1級は3月のみ) |
合格基準 | 3・2級:70点以上/1級:論述式50点以上・全体140点以上 |
費用 | 3級:4,950円/2級:7,480円(公式テキスト別) |
主催団体 | 大阪商工会議所 |
活用シーン | 履歴書、社内評価、自己啓発/財務分析力の証明に有効 |
◾️ 補足
- 試験スケジュールや申込期間は年により変更される可能性があります。たとえば、第37回は2025年10月19日開催、第38回は2026年3月8日開催予定です。
- 受験料や教材価格は改定されることもありますので、最新情報は公式サイトをご確認ください。